子供のいびきには要注意!アデノイド肥大ならすぐ治療を

健康

子供のいびきは要注意

こどもは基本的にいびきをかきません。もちろん寝息が多少荒い位なら心配いりませんが、激しいいびきをかいたり、寝ている時に息苦しそうにしている場合は注意が必要です。
「寝る子は育つ」とはよく言ったものですが、過度のいびき、無呼吸を発症しているお子さんは深い眠りにつくことができません。睡眠と成長ホルモンの分泌には深い関係があり、深い睡眠をとることが出来ないこどもは成長ホルモンの分泌が阻害され、成長・発達に影響があると言われています。

引用元-こどものいびき – 荻窪中尾耳鼻咽喉科

こんな症状には注意

注意すべき症状として

日中の過度の眠気(ボーッとしていることが多い)
注意力・集中力低下(落ち着きがない)
呼吸が荒い、いつも口呼吸をしている
夜間に激しいいびきをかく(大人顔負けのいびき)
寝相が悪い(呼吸が苦しいので、楽な体勢を求めて寝返りを頻繁にします:上を向いて眠れない子が多い)
重症の場合には、陥没呼吸(息を吸う時に通常は胸部・腹部が同時に膨らむが、腹部は膨らむのに胸部が陥没する状態)を起こします。
上記のうち、2つ以上当てはまる場合は要注意です。

引用元-こどものいびき – 荻窪中尾耳鼻咽喉科

子供のいびきの原因の一つアデノイド肥大とは

アデノイドも、咽の内部や周辺にあるリンパ組織の一つで、別名を咽頭扁桃と言います。

アデノイドは鼻の奥の方にあり、普段は自分では見ることのできない位置・大きさです。

このアデノイドはまだ身体の免疫が十分でない乳幼児や幼児が徐々に免疫を付けるために活発に活動するため、乳幼児以降大きくなり幼児期・小児期には最大の大きさとなります。

免疫がついてくる思春期になると、どんどん小さくなります。

しかし、このアデノイドが大きくなりすぎたために鼻やのどに炎症を起すこともあります。

扁桃腺肥大と、アデノイド肥大が同時に腫れている場合が多く、そうなると気道が狭くなり、いびきをかくだけではなく、無呼吸症候群になってしまうこともあります。

引用元-子供のいびきの原因は鼻づまりなの?手術で治るのはホント? | 鼻づまりの解消法サイト!!

子供のアデノイド肥大の合併症について

<アデノイド肥大の合併症>
成長障害や集中力低下のため学習障害を生じることがあります。重症の呼吸障害が長期間続くと、眠っている間の血液中の酸素量が低下するため、脳にダメージが生じることもあります。また、心臓に負担がかかり、心不全や肺高血圧症などの重篤な合併症を引き起こすこともあります。
鼻水の流れを妨げ、慢性副鼻腔炎を起こし、さらに症状が長くつづくうちに口を開け舌をつきだした顔つき(アデノイド顔貌)や漏斗胸、鳩胸などの胸郭の変形をきたすこともあります。耳の症状では、中耳と咽頭は耳管でつながっているため、アデノイド肥大で滲出性中耳炎になりやすく、軽度の難聴を引き起こすこともあります。

引用元-子ども特有の病気 ~アデノイド肥大~|総合南東北病院 広報誌健康倶楽部

<検査と治療>

顔の側面からX線撮影を行うとアデノイドの増殖の程度などを確認出来ます。鼻からファイバースコープ検査をすることもありますが、小さな子どもには多少の痛みや恐怖感があるので積極的には行われていません。
治療は、風邪などの急性の炎症でアデノイドが一時的に腫れているような場合は、炎症を抑える薬の服用や、点鼻薬で症状を軽減することができますが、アデノイド肥大の症状が日常化している場合には、薬による治療はあまり効果がありません。アデノイド肥大は一般に8歳~10歳ぐらいでアデノイド自体が小さくなっていくので症状が軽くなっていきます。 軽症の場合は経過観察で十分なこともあります。合併症を生じている場合は切除する手術を行います。

引用元-子ども特有の病気 ~アデノイド肥大~|総合南東北病院 広報誌健康倶楽部

子供のいびきで原因を見極める

大きな音のいびき
子供のいびきは、睡眠時に無呼吸障害を起こす1つのサインです。

必ずしも「いびき=無呼吸」と言えませんが、いびきを年中かく、大きな音のいびきをするときは、注意が必要です。

いびきをかくのは、喉の部分が狭くなっているケースと鼻づまりによる口呼吸でいびきをかくケースがあります。

喉が狭くなっているときは、扁桃腺(アデノイド)が肥大していないか検査が必要です。

鼻づまりが原因になっているときは、鼻で息ができないため口呼吸になり同じく喉が狭くなるためいびき・無呼吸が起きる可能性があります。

ここで大事なのは「いびきをかいている本当の原因は何か?」ということに注意が必要です。

鼻づまりの原因からいびきをかいているのか、扁桃腺の肥大が原因でいびきをかいているのか?をチェックして、本当の原因から治療・改善していくのが大切です。

引用元-子供の鼻づまり 睡眠時のいびき・息が止まる原因と対策とは? | 知恵の泉

子供のいびきの症状に気付いたらすぐ治療を

アデノイド増殖症と扁桃肥大の治療では、抗炎症薬や点鼻薬を用いた薬物治療のほか、鼻をきれいにする吸入や鼻洗浄などが行われます。また、重い症状が見られる場合は、アデノイド切除術や扁桃摘出術も検討されるでしょう。

原因が明らかな場合は、治療によっていびきや睡眠障害が改善することが多いです。実際に、小学6年生になるまでいびきで悩んでいたお子さんが、のどの治療をしたことで症状が完治した、というケースもありました。また、子供の睡眠障害は成長に関わると前述しましたが、のどの治療をした結果、睡眠障害が改善されて身長が伸びたというデータもあります。

子供の場合、自分で症状を自覚したり、訴えたりすることが難しい場合がありますので、家族や先生など周りの大人が気づいてあげることが大切です。恐らく、いびきや鼻づまりの症状が気になって耳鼻咽喉科には行っても、完治するまで継続して通わない人も多いのではないでしょうか。しかし、睡眠障害による成長への影響を考えると、しっかりと治すことが重要です。お子さんが成長期につらい思いをしないためにも、親子一丸となって辛抱強く治療を続けましょう。

引用元-子供の睡眠障害やいびきは「のど」を治すとよくなる? 子供特有の病気2つ | マイナビニュース

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