尿が臭いと言うより甘い?臭いの原因は糖尿病?
甘いにおいがするおしっこは、糖尿病のサインかもしれません。甘いということは、糖が含まれていることを意味します。通常、血液中の糖分は、糸球体は通過しますが、尿細管でほとんどが再吸収され体内に戻ります。尿中に排泄されるのは、糸球体を通過する糖の1%未満です。つまり、尿中の糖はごく微量のため、甘いにおいなどするはずがありません。
しかし、血液1デシリットル当たりの糖の濃度が約180ミリグラムを超える糖尿病患者さんの場合(健康な人は、空腹時の血糖値が80〜110ミリグラム、血糖値が高くなる食後でも140ミリグラム未満)、おしっこが甘いにおいになることがあります。原尿に含まれる糖の濃度が尿細管で再吸収できる限度を超えてしまい、糖がおしっことして排泄されてしまうためです。
ただし、まれに血糖値に問題がないのに、甘いにおいのおしっこを出す人もいます。尿細管で糖の再吸収を担っている「SGLT2」というタンパク質が生まれつき機能していない人です。彼らの症状は、(家族性)腎性糖尿と呼ばれます。腎性糖尿患者さんは1日に数グラム~100グラム以上の糖を排泄しますが、腎機能は至って正常で、生涯にわたり普通に生活できます。
尿の臭いだけで判断せず検査を受けてみる
糖尿病の場合、尿は甘い(甘酸っぱい)ようなにおいがします。
これは「ケトン体」という物質の影響です。
ケトン体は糖や中性脂肪から生成され、体や組織のエネルギーを生み出す途中にできてきます。
ただ、ご注意いただきたいのは、尿に糖(ケトン体)が出て甘いにおいがするのは、糖尿病のなかでも進行した場合だということです。
糖尿病はその名前から、糖が尿に出る病気だと思っている方がいらっしゃいますが、そうではありません。
糖尿病とは、血糖値の高い状態が続く異常をいいます。
尿から甘いにおいがしなくても、さらにほかの自覚症状がなにもなくても、すでに糖尿病の状態になっている人が多くみられます。
糖尿病かどうかは、尿のにおいだけではわかりません。
早期発見のためには、定期的に検査を受けていただくことが大切だと思います。
尿が臭い糖尿病の前兆とは
糖尿病の前兆としては自分で自覚症状で気づくよりも人から「やせたね」「急に太ったね」
と言われて体型の変化で気づくことが多いのも糖尿病の特徴です。
その他のよくある糖尿病の前兆としては排尿時の尿の変化や異常で気づく人がいます。
普通の人の尿は薄い黄色で食べ物で多少は色が異なりますがほとんどは匂いが変わりません。
糖尿病で尿に糖分が混ざっている尿は色が白濁しているか、水分の摂り過ぎで色がほとんどないのが特徴です。
一回の排尿量が急に増えたり脱水によりほとんど排尿が無いまま残尿感で異常を感じる人もいます。
また、尿は泡立ち、匂いは甘いか以上に酸っぱい匂いがします。排尿時の尿の異変で糖尿病による前兆が分かるのです。
また、当然ですが血糖値が高い状態が続いていれば、それは糖尿病の前兆(予備軍)又は既に糖尿病の可能性があります。
糖尿病になると喉が渇く?
のどが渇く原因には、口を開けて呼吸しているか
糖尿病の可能性があります。糖尿病でのどが渇く場合は持続的な高血糖からくる高浸透圧利尿作用で、
体内の水分が尿として大量に排出され、細胞が脱水状態になっています。
また尿から糖が出ます。尿の回数が異常に多く量も多くてのどが渇くなら、糖尿病の
可能性が大きいです。
尿から甘い臭いもします。のどの渇きがあっても、頻尿多尿でないなら糖尿病の心配はありません。
頻尿で多尿なら病院で糖尿病の検査を受けることが望ましいですね。
因みに空腹時血糖値110以下、食後2時間の血糖値が140以下なら正常です。
しかし、通常の血糖値は食事の内容によって変動があるので
直近1ヶ月~2ヶ月間の血糖値に相当するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という数値の方が
より正確に判定できます。
HbA1cは直前の食事内容に影響されないからです。糖尿病でない場合ののどの渇きは、ストレスで自律神経の乱れが
あったり緊張しているのが原因になっていることもあります。
引用元-糖尿病の初期症状はのどが渇く?甘いものの過食が原因? | 日常の悩み解決や役立つ情報サイト
尿が泡立つのは糖尿病なの?
時々尿が泡立っていると気づく場合があるかもしれません。
尿が泡だつ理由は尿の成分が変化しているということではなく、尿が出る勢いが強くなり水分が空気と混ざり合って泡が立ちやすくなるのです。
糖尿病の兆候だという人もいるのですが、尿の泡と糖尿病とは全く関係がないようです。
尿に泡が立つのは男性に多く、飲酒時など尿の量が多くなると泡が立ちやすくなります。
特に心配はいらないでしょう。
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