理学療法からみるストレッチの効果について

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理学療法について

理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。

「理学療法士及び作業療法士法」第2条には「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されています。

引用元-理学療法とは – 公益社団法人 日本理学療法士協会

ストレッチの種類について

ストレッチの種類

①スタティック・ストレッチ
反動をつけずにゆっくりと筋肉や腱を伸ばしていく手法。数秒~数十秒ストレッチングし筋緊張を抑制する。
②ダイナミック・ストレッチ
瞬発的な動きに対応する事を目的の一つとしている。後述するバリスティックストレッチとの違いは、反動をつけずスピードをコントロールして行うことである。
③バリスティック・ストレッチ
反動を利用して筋を伸長する方法で、学生時代の体育授業やクラブ活動での反動を利用して行うストレッチ。ストレッチングに期待される筋緊張の抑制効果とは逆に、筋緊張を亢進させる結果、可動域の減少や筋・腱損傷を引き起こす危険性を伴うため、現在ではほとんど使用されなくなっている。

ストレッチの効果

①関節可動域の改善と筋緊張の低下
②血液循環の改善
③筋痛の緩和
④障害予防・競技パフォーマンスの改善

こんな時にはストレッチを控える。

①熱がある。
②筋肉や関節のどこかに強い痛みを感じる部分がある。
③アルコールがはいっている。
④食後30分以内である。
⑤骨折や捻挫が治ったばかりだ。
⑥吐き気や下痢などの症状がある。
⑦極度に疲労している。

引用元-ストレッチ | 益田地域医療センター医師会病院

理学療法士に学ぶストレッチしていい筋肉としてはいけない筋肉とは

単純に、ストレッチする筋肉の状態は、「硬い」ですよね。私たち理学療法士は、この単純な「硬い」の理由を、もっと詳しく探ります。

これも大まかに分けると2つです。

1つ目は、「硬い」筋肉が単独で硬くなっている場合です。この場合は、その筋肉をストレッチすればOK!

2つ目は、「硬い」筋肉の反対の作用をもつ筋肉(簡単にいえば、曲げる作用の筋肉を、反対方向へ伸ばす作用のある筋肉)に問題がある場合は、その筋肉の筋力が弱くなっていることが考えられます。そのため、逆に筋トレが必要になります!

例えば、モモ裏が硬い場合は、脚上運動をすればいいということです。

引用元-理学療法士だから知っているストレッチのホントのトコロ | Rhythm (リズム)

理学療法から見るストレッチの効果について

ストレッチによる効果は時間・頻度・強度など
報告は多数されている。

ストレッチに関して効果なし1,2)とするものや
筋損傷を誘発する3,4)という否定的な意見も多い。
マウスの実験においては拘縮進行の抑制に
効果あり5-8)とするものがあるも
いずれも30分以上というものが目立つ。

肯定的なもので健常成人による研究では
時間は30秒と1分。15秒と2分で同等の改善。
60秒以上でも有用性は変わらないということで
約30秒程度が推奨されていることが多い。
頻度は最低週2回、
強度は高いと筋損傷を誘発する。
低強度ほど長時間痛みなく伸張できるとされている。

しかしマウスや健常成人を対象にしているものが多く
拘縮や他の組織制限を有す患者に直接当てはめることは
できない。
どの病態かというサブカテゴリーも現在のところ不明瞭な
報告も多く、まだまだ議論の余地はあると言える。
そのことから評価や効果判定による臨床判断が重要になってくる。

引用元-理学療法の評価と治療 ストレッチによる効果

理学療法士が使用頻度の高いスタティックストレッチングによる可動域の改善効果

関節可動域制限の改善を考えた時に、最終域でのエンドフィールが筋性である場合は、ストレッチングが選択肢に入ります。
臨床における筋短縮による可動域制限は、筋の筋緊張亢進(反射的短縮も含む)と、器質的変化による構造的短縮(筋性拘縮と同意)とが複合した病態を呈しています。
また、急性であるほど筋緊張による影響の割合が多く、慢性になるにしたがって構造的短縮の割合が増えてきます。
そして、構造的筋短縮を改善させるためには、筋収縮によって生じている可動域制限を取り除けた状態からでなければアプローチできていないということになります(あるいは筋緊張を取り除きつつ構造的短縮に介入していくことになります)。
 
この様に反射的・構造的短縮が混在した病態に対してスタティックストレッチングは、筋緊張に対してIb抑制という神経生理学的効果により改善させつつ、機械的伸張刺激により筋・筋膜を引き伸ばすことで構造的短縮に対しても直接的にアプローチが可能な方法と言えます。
 
臨床において、数回のストレッチングにより即時的な可動域改善が認められるのは反射的短縮の改善(筋緊張の低下)が主要因だと思われます。
一方で、構造的短縮(つまり筋拘縮)を即自的に改善させることは困難で、改善される条件として高頻度(1日数セットを数回)・長期間の介入が必要とする研究が多くを占めています。
そして、構造的短縮改善まで考えた場合、条件を満たすためにセラピストの介入のみならず、クライアント自身によるセルフエクササイズを積極的に取り入れていくことが重要と思われます(高齢者の一部や自発的活動が困難な方にはご家族の協力も得る必要があります)。
 
 
構造的短縮による可動域制限には様々な要素が絡んでいますが、筋膜による制限が一番の要因と言われており、これをいかに改善させるかが重要となってきます。

引用元-スタティックストレッチング 静的 理学療法

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